L'Appréciation sentimentale 2

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日ハム優勝の感慨

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日ハムが優勝したことで、ファンとしては大変すがすがしい気持ちだ。ファンなら当然かぁ。今シーズンはもう四月の終わり頃でほとんどソフトバンクが優勝するものだと思っていただけに、栗山監督の意地と粘り強さには敬服するばかりだ。10年ぶりの優勝であまりにも長く感じるのだから、広島も40年近く日本一から遠ざかっているのを思うと、好きなチームが日本一になるのがどれほどありがたいことなのか、その思いに感謝するばかりである。

しかも、今回は、所用で日ハムが優勝した翌日に広島入りすることになるという、全くもって信じられない偶然が重なった。前日に日ハムが優勝したことで、広島のまちも人も、心なしか元気が少ないように感じてしまった。これが第7戦までもつれ込んで大谷対黒田の対決になっていたら、広島のまちは全く違った顔を見せていたに違いない。幻の第七戦が催されていたらどんな結果になっていたのか、それは永遠の謎だ。広島の商店街には熱いメッセージが掲げられている。地元球団の活躍がどれほど市民を元気づけ、生きる力を与えるのか、その影響力の強さを思わずにはいられない。

今年はオバマ大統領も広島に来たこともあって、広島の土地が半端でない熱狂ぶりで、その勢いのまま広島が優勝するのではないかと思っていた。特に第一戦と第二戦で日ハムが連敗したときは、ソフトバンクとの死闘で燃え尽きたかと思えただけに、札幌ドームに戻ってからの三連勝には優勝への望みが日々膨らんできた。第6戦でピッチャーのバースがタイムリーを打つという信じられない快挙の後にレアードの満塁ホームランがあって、8回だけで一挙6点取った時には優勝をほとんど確信した。とはいえ、広島ファンの知人も多いので、優勝が決まったときは、何となく申し訳ないという気持ちも少なからずあった。

満塁ホームランは相手チームの心に心底大きいダメージを与えるものだ。それだけに、第5戦でサヨナラ満塁ホームランを浴びた中崎の来年が心配になってしまった。2009年の日本シリーズ阿部慎之助からサヨナラホームランを浴びた武田久が、翌年に大きく精彩を欠いてしまったように。クローザーは何よりもハートのタフネスさがものを言うポジションだ。ぜひ来年も中崎には広島の守護神として立ちはだかって欲しいと思う。

来シーズンへの動きは速くも活発だ。吉川光男&石川信吾と大田泰示公文克彦が巨人とトレードすることが決まった時には驚いた。今の巨人に全く関心はなくなってしまったが、巨人で個人的に最も注目しており心底活躍してほしいと思っていた唯一の選手が大田だったからだ。大田は大化けすると筒香クラスの選手になる可能性を秘めていると思っている。最近巨人に移籍した日ハム戦士では、矢貫が戦力外になり、北篤も一軍の出場はしていないようだから、巨人の一軍の壁はとてつもなく厚い。吉川と石川は巨人でも一層花開いて欲しい。本当にそう思う。みんな頑張れ!