L'Appréciation sentimentale 2

映画、文学、漫画、芸術、演劇、まちづくり、銭湯、北海道日本ハムファイターズなどに関する感想や考察、イベントなどのレポート

北海道JCフォーラム2017 メインフォーラムから

先日北海道JCフォーラムのプレゼンイベントに誘われたので、参加してきた。青年会議所北海道主宰による、三人の有識者が北海道のビジョンを語るといったイベントである。当日は雨が降って気温が低くて、しかも自分は青年会議所に属しているわけではないので、一般参加ではアウェーな雰囲気ではないかと懸念したが、実際は結構いろんな人が来場しているようで、しかもメチャクチャ面白かったので、思い切って参加して大正解だった。

ステージの雰囲気が何かに似ているなと思ったら、司会者がTEDの関係者と知って大いに納得。そう、これはTEDのプラットフォームを実にうまく実装したプレゼンイベントなのであった。

スピーカーは三人。夕張市の鈴木直道市長、まちづくり関係の木下斉氏、そしてマーケッターの藤村正宏氏である。

鈴木市長については、今やTV、新聞でも引っ張りだこの存在である。人類史上前例のない人口減少社会の世界最先端は夕張市といってもよい。先行するモデルケースが一切ないから、鈴木市長の政策が後世のモデルになるわけだ。鈴木市長とは3年ほど前に当時通っていたコワーキングカフェのイベントでお会いしたことがある。誰に対しても対等な目線で、人を見下すところが一切なく、その人柄に大いに魅了された。鈴木市長と夕張が脚光を浴びているのは、鈴木市長の人徳に基づくのはいうまでもないであろう。彼の情熱にはただただ圧倒されるのみである。紹介された夕張市のコンセプト映像では、GLAYのBELOVEDをBGMに、「再出発、挑戦あるのみ」というテロップのもと、大勢の夕張市民が颯爽と駆け抜けていく姿が映し出されており、大変見応えがあった。GLAYも同じ北海道出身ということもあって、楽曲提供の著作権問題などもあったと思うが、とても躍動感が感じられた。夕張のポテンシャルはまだまだ無限大だ。

そして、最もインパクトがあったのは藤村正宏氏のプレゼンである。
マーケッターを名乗っているものの、自分は正式に研究したわけではない、という冒頭の告白からとても引きよせられた。名前だけでは分からなかったが、プレゼンを聞いて「おや?この人はひょっとして・・」と思ったら『安売りするな! 「価値」を売れ!』の作者だとピンときた。この本を読んで、実にユニークで面白い売り方を考える人だと大いに印象に残っていたのだ。釧路出身の道産子で、スパカツを知ったのもこの本からである。このイベントは撮影禁止だったが、自分のプレゼンだけは撮影OK(スタッフに事前に許可してもらったようだ)、SNSに自由に載せてください、というから太っ腹である。

ビジネスを堅苦しいものとして扱うのではなく、これからは「繋がり」の時代で、楽しいを基準に行動するのがいいという考えに激しく納得。藤村さんは、一般的な社会通年を徹底的に覆す内容をたくさん提唱している。

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遊ばざるもの、働くべからず。
ビジネスは戦いではない。
遊びのような仕事、仕事のような遊び。
etc 
ああ、こんな考え方があったのか!目から鱗が何枚も落ちる。
 

堅苦しいビジネスセミナーは御免被りたいという私のマインドに、大きく突き刺さってくる内容だった。もっと聞いてみたかったけれど、20分では用意されたスライドの四分の一も紹介できなかったみたいで、後半はほとんどスライドを飛ばしまくって、最後のスライドがこの結論。
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好きなことでなければ仕事じゃないわけだ。苦しんでやる仕事なんで辞めちまえ。
そんなエールをもらったような気がした。これはいいね。


もっとじっくりと聞いてみたかった。エクスマセミナーに出てみたくなってくる。個人同士の繋がりや、物を売ることよりも体験がいっそう重要になってくるこの時代において、その人の持っている独自の雰囲気や良さがますます重要になってくる。そんなことを感じた。