『未来の年表2人口減少日本であなたに起こること』河合雅司(講談社新書)読書会
作文教室ゆうの主宰にて、先日、河合雅司著『未来の年表2人口減少日本であなたに起こること』(講談社新書)の読書会が行われた。最近この本がベストセラーになる、多くの書店でも平積みされている。
未来の日本社会で起こりうるトラブルを、膨大なデータをもとにこれでもかとばかり明示し説明する苦労は敬服に値する。だが、データやパーセンテージを逐一文章で説明して読まされるとなのはどうだろうか、という意見も多く出た。グラフなどで一目瞭然に視覚的に工夫した方がはるかにわかりやすくはないだろうか?
読書会で話題に上がった意見は以下である。
・少子高齢化は自明であり、それを前提とて、今いる人材を生かすことに尽力する。
・本書で描かれている問題が起こるのは子離れできない親に原因があるのでは?
・北海道出身の北海道民が立ちゆかなくなる問題が起こる→教育レベルを上げる必要あり。
・道内の道立大学を統合すべし!
・北海道新幹線をやめて、教育にお金を回せ!
・補助金行政が問題。
・予算不足は軍事費の上昇によっての予算を圧迫させている→旭川は元々ロシアから守るためにできた町という歴史がある。
・コンパクトシティとして、札幌に全て集中させるべきか?否か?
・年齢差別をなくせ!老害厳禁。高齢者の知恵を生かせ!
以上のような意見が飛び交った。本書で話題になったテーマから、北海道ならでは視点もたくさん出た。なぜなら、本書で描かれている事象は、必ずしも日本全体で起こるわけではない。地方都市や田舎、地縁や地縁の残っている地方都市や村落ではまた事情が違ってくる。そのため、部分的な事象があたかも日本全体を覆っているかのような記述は違和感を感じないでもない。しかも、本書で提示されている問題の尺度がマクロなのに対して、その対策が恐ろしくミクロすぎるので、問題と解決がかけ離れすぎているのではないか、という意見も出た。
・・・長くなるので続きはまた次回。